【本要約】僕は君たちに武器を配りたい

今回の記事ではエンジェル投資家・瀧本哲史氏の著書である「僕は君たちに武器を配りたい」を解説していきます。

今後の日本に不安を覚えている、どのようにして資本主義社会を生き抜いていけば良いか知りたい人におすすめの本です。

コモディティになるな

一般的にコモディティというと「日用品」や「商品」といった意味で使われることがありますが、ここでのコモディティは少し違います。

経済学の用語で、ある商品が個性を失い、どのメーカーのものも消費者にとって変わらなくなることを「コモディティ化」と言います。

消費者にとってそれぞれの商品の個性がなく、どれでも同じだと考える状態になることを経済学の用語で「コモディティ化」という

例えば牛丼のチェーン店などを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。牛丼チェーン店は日本にたくさんありますが、どのお店も味はほとんど同じで美味しい牛丼が食べられます。

食べ比べをすれば味の違いがあるのかもしれませんが、大半の消費者は味の違いなど気にせず、個性をほとんど認識していないでしょう。

こうなった場合選ぶ基準は「値段」になります。安いところを消費者は求めるようになります。

消費者にとって違いがないので、安いところを選ぶようになる

このように商品がコモディティ化してしまった業界では「安さ」を追求することになります。すると利益を残すために人件費などが削減され、そこで働く人にとって厳しい労働環境となってしまうことがあります。

そして大切なのはコモディティ化するのは商品だけではないということです。人材もまた、コモディティ化することがあります。

他人と差別化することを考えずただ生きているだけだと自分もコモディティとなってしまいます。企業としてはそのようなコモディティとなった人材はたくさんいるので、できるだけ安い給料で働いてくれる人材を採用するようになります。

商品だけでなく人材もまたコモディティとなり、安い賃金で働かされることになる

コモディティ化した人材にならないためには他の人では代わりが務まらないようなスペシャリティになる必要があります。

ではどんな人材がスペシャリティとなり得るのか?それは次にあげる4つのタイプがあります。

  1. マーケター
  2. イノベーター
  3. リーダー
  4. インベスター

スペシャリティ人材にはマーケター、イノベーター、リーダー、インベスターの4つのタイプが存在する。

マーケター

スペシャリティ人材1つ目はマーケターです。マーケターを端的に定義すると「顧客の需要を満たすことができる人」とのこと。

もう少し掘り下げると、コモティディ化が進む世界で儲けることができるのは「差異」を作ることができる人間です。そしてその差異はブランド、デザイン、ストーリーと言い換えることもできます。

つまりマーケターというのは商品やビジネスにストーリーを持たせることができる人のことです。

商品やビジネスにストーリーを持たせろ!

例えばiPhoneを生み出し世界的大企業であるアップルは洗練されたデザインやブランドイメージによって今でも圧倒的な信者とも言える顧客を世界中に抱えています。

他にもブランドイメージを売りに高級な商品を売ることで利益を得ている企業は世の中にたくさん存在します。

このように商品や企業、ビジネスにストーリーを持たせることができる人間はコモディティ化せず、資本主義の中でも生き残っていくことができます。

イノベーター

スペシャリティ人材2つ目はイノベーターです。イノベーターというのは起業家のことです。とはいってもいきなり起業するのはハードルが高いので、最初はどこかの企業に就職して知識や、経験、スキルを磨くことが大切になってきます。

起業家になるために知識、経験、スキルをみがく

そして起業するときには「仮想敵」がいることが大切になります。そのため興味のある産業に就職し、知識や経験を蓄えます。

その後業界の表と裏、強みと弱みを分析し、就職していた企業を叩き潰すための会社を作ることで成功する可能性を高めることができます。

「仮想敵」を作って起業する

また「イノベーションを生み出す発想なんてできない」と多くの方が考えてしまうかもしれませんが、イノベーションを生み出すための発想力は努力次第で誰でも手に入れることができます。

そもそもイノベーションというのは全くの0から1を生み出すものではなく、既存のものを今までにない組み合わせで提示することです。

そのためにいろんな専門技術を知り、その組み合わせを考えられる人間になることが大切です。

イノベーションは既存のものを組み合わせて提示すること

リーダー

スペシャリティ人材3つ目はリーダーです。リーダーに向いている人物の特徴は以下の5つです。

  1. 平凡な人間をマネージメントするスキルを持った人間
  2. 自分を徹底的に信じて、社員にも同じ価値観を浸透させることのできる人間
  3. 結果を出すためならコロコロ意見を変えられる人間
  4. 人間を敵と味方に2分し、敵を徹底的に叩き潰すことができる人間
  5. 過去に強烈なコンプレックスを抱えている人間

それぞれを簡単に解説します。

1つ目の平凡な人間をマネージメントするスキルが必要なのは世の中には優れた人間よりも平凡な人間の方が多いからです。この世界の大多数を占める平凡な人間をマネージメントすることに優れた人物は優れたリーダーとなることができます。

平凡な人間をマネージメントする能力を身につける

またリーダーは徹底的に自分に自信を持っている必要があります。それが根拠のある自信なのか根拠のない自信なのかは関係ありません。

とにかく自分に絶対的な自信を持っている必要があり、それを社員や部下たちに浸透させることができる人間はリーダーに向いています。

自分に自信を持て

また「結果を出す」ということだけにフォーカスするので意見がコロコロ変わることもあります。

一般的にはコロコロ意見を変えていると信用を得られないような気がしますが、優れたリーダーになるためならコロコロ意見を変えることも必要です。

結果を出すことにのみフォーカスする

またリーダーになる人は優れた人格者である必要があると一般的には考えてしまいがちですが、優れた経営者や歴史上で大事を成すような人物は人間を敵と味方に2分し敵を徹底的に倒すために突き動かされているような人が多いです。

敵を作って叩き潰せ

さらに過去に強烈なコンプレックスを抱えている人物はそれを力に変えて優れたリーダーとなる資質を持っているといえます。

成功者の中には過去に強烈なコンプレックスを抱えている人も多い。コンプレックスを力に変えろ。

以上が優れたリーダーになるために必要な資質です。

もしかしたら私はリーダーに向いてないなと感じてしまう方もいたかもしれません。

しかし大丈夫です。上記からも分かるとおりリーダーに向いている人というのは変わっている人が多いです。そのために多くの人にはなかなか理解されないことも多いです。

ですからリーダーに向いていないなと感じた人はリーダーの良き理解者となり、多くの人にリーダーの魅力を伝えるパートナーを目指すのも良いです。

リーダーに向いていないなと感じた人はリーダーの良き理解者となれば良い

インベスター

最後がインベスター=投資家です。本書は「投資家的な生き方のススメ」としてここが一番伝えたい生き方の部分になります。

資本主義社会には2種類の人間しか存在しません。投資家と投資家に雇われる人です。資本主義社会に積極的に参加し、優位に進めていくためにはやはり投資家や株主と言われるポジションに行くことが重要になってきます。

資本主義社会ではやはり投資家や株主といったポジションにつくと有利

しかし本書で書かれているのはあくまで「投資家的に考えて生きる」ことであり、株式投資をして一夜にして億り人!的なノリではありません。

投資家的に考えるというのは自分の持っている時間、労力、才能を何に注ぎ込み、リターンを得るか考えるということです。

自分の時間、労力、才能を何に注ぎ込んでリターンを得るか

では何に投資するのかという話ですが、リスクが高くてもそれに見合ったリターンが見込め、かつ外した場合でも自分で責任が取れるならその投資は「あり」という判断になります。

ただリスクを分散させるというのは投資の世界でも人生の世界でも大切になってきます。そのためハイリスク・ハイリターンな投資件数を増やしていくことが大切です。

リスクを分散させるという考え方は投資の世界でも人生の選択でも大切になってくる

また現代では様々なメディア、プラットフォームから情報を得ることができます。これらメディアの情報を鵜呑みにしないことも大切です。

メディアで公開された情報というのは影響力を持つ人が、世間を自らの望む方向に誘導するために流していると考えるべきです。そのためニュースを見る際はただ単に鵜呑みにするのではなく、ニュースの裏を読み、世界のカラクリや真実に気づく力が必要になります。

ニュースを鵜呑みにせず、裏を読み世界のカラクリや真実に気づく視点が必要

さらに投資の世界では市場の歪みを見つけることが重要だと言われています。この歪みを見つけそれを正すことが社会にメリットをもたらし、その対価として報酬を受け取ることができます。

そしてその歪みを見つけるためには人々と違うインプットをすることが最も大切です。人間のアウトプット(行動)はインプットの結果なので、インプットを変えることで行動にも変化が現れます。

多くの人とは違うインプットをして、歪みを見つける

まとめ

エンジェル投資家瀧本哲史氏が書かれた「僕は君たちに武器を配りたい」を要約してみました。資本主義社会では商品だけでなく、人材すらもコモディティと化し、安く買い叩かれる運命にあります。

そんな残酷な世界で生き残っていくにはスペシャリティになる必要があります。

スペシャリティとはマーケター、イノベーター、リーダー、インベスターの4つのタイプです。そしてこれらのどれか一つを目指すというのではなくて、4つのタイプを状況に応じて使い分けられると最強の人材になることができます。

最後に一番私の心に残っている文章を引用させていただいてこの記事を締めたいと思います。

社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いていない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。自分の力でやったことだけが、本物の自分の武器になるのである。資本主義社会を生きていくための武器とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい課題を解決したり、ライバルといった「敵」を倒していくことで、初めて手に入るものなのだ。

瀧本哲史. 僕は君たちに武器を配りたい

まだまだ伝え切れていないことがたくさんあるので、よかったら下のリンクからぜひ本書を手に取っていただければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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