南北戦争とは何かわかりやすく解説

南北戦争とは

南北戦争とは1861年から1865年の間に起こったアメリカの内戦。経済状況の違う南と北が争い、序盤は南が優勢でしたが最終的には北が勝利を収めている。

南北戦争のポイント3つ

  • 経済状況が真逆の北と南
  • リンカーンの巧みな戦術
  • 南北戦争後のアメリカ

経済状況が真逆の北と南

南部では綿花プランテーションで綿花を栽培してイギリスに輸出していた。その輸出により利益を得ていたので関税があるとイギリスに綿花が売れなくなるため自由貿易を望んでいた。また単純な作業だが大量の労働力を必要としていたため奴隷を使っていた。政府にバチコリ指示されて奴隷を使えなくなったりするのを嫌がっていたため民主党を支持する層が多かった。

対する北部はどうだろうか。北部は商工業が発達していた。しかし当時は産業革命を達成したイギリスの製品に太刀打ちできなかったため輸入してきた商品に対しては関税をかけて自国の産業を守る保護貿易を望んでいた。また奴隷を解放して教育を与え、工場で働いて欲しいという願望もあった。支持政党は政府にがっつりいろんなことを変えて欲しかったので共和党を支持した。

南北の思惑のまとめ

ここまでみてきた南部と北部の状況をまとめると

南部北部
貿易自由貿易保護貿易
奴隷制賛成反対
支持政党民主党共和党

開戦前夜

これまでみてきた通り南と北は望みが真逆で利害は全く一致してない。次にそんな中でどうやって内戦にまで発展するかをみていこう。

ミズーリ協定

アメリカは当時西部開拓も進めていた。この西部開拓によって新しくできた州をどのように奴隷州とするか自由州とするかを決めたのがミズーリ協定だ。ちなみに奴隷州とは奴隷賛成の州で、自由州は奴隷を無しとする州である。このミズーリ協定で北緯36度30分を境界としてそれより北を自由州、南を奴隷州にすると決めた。

カンザス・ネブラスカ法

ミズーリ協定で奴隷州と自由州の決め方を決めたのだが、カンザス州とネブラスカ州の金持ちがこう言った。

「ああ、俺も奴隷を使ってもっと金儲けてえ」

これによりこの2つの州が奴隷州になるか自由州になるかは住民投票で決まるということになった。

リンカーンの当選と開戦

1860年に大統領選挙でリンカーンが当選した。リンカーンは北部が支持する共和党であり、黒人の奴隷制度には反対だった。

これに南部はブチギレてこう言った。

「僕たちはこれからはもうアメリカ合衆国ではなくアメリカ連合国として独立してやっていきます。」

そして1861年に開戦した。開戦当初は南部優勢でこの内戦は始まった。

リンカーンの巧みな戦術

カード1.ホームステッド法

南部に押し込まれていた北部は逆転のカードを出していく。その1つ目がホームステッド法だ。これは西部の農民たちを味方につけるためのもので「農地を開拓したら5年間その開拓した人にプレゼントする」という法律を定めた。これにより西部に住む農民たちを味方につけることに成功する。

カード2.奴隷解放宣言

1863年に奴隷解放宣言をして「奴隷を解放するための戦争」と戦争の目的を明確化し南部の奴隷たちも味方になっていった。さらにすでに奴隷制がなくなっていたイギリスやフランスの支援も受けるようになる。

決着

このようにリンカーン率いる北部は様々なカードをきって味方を増やしていくことで徐々に戦いを優位に進められるようになった。

1863年ゲティスバーグの戦いでは最も多くの戦死者を出した。そこでリンカーンはかの有名は「人民の、人民による、人民のための政治」演説した。

そしてついに1865年リッチモンドを陥落させ北軍が勝利した。

南北戦争後のアメリカ

解放された奴隷

南北戦争の北部勝利により憲法上の奴隷制は廃止された。しかし南部の州法で差別は残ったままだった。さらに解放された黒人に仕事を奪われた白人たちは黒人を敵視するなど差別は至る所で残った。

さらに北部は奴隷に工場に働きにきて欲しかったわけだが、実際にはいきなり自由と言われても何をすれば良いかわからず、元の農場主のもとで小作人として働く人も多かった。したがって北部は移民を受け入れ移民に工場での仕事に従事してもらうことになり移民が増加した。

大陸横断鉄道の開通

1869年ついに大陸横断鉄道が完成した。それに伴い東部と南部が結合された。それまでは国の内側に必死だったのアメリカが外(海外)に関心を向けるようになっていった。

まとめ

最初は南北の利害の違いから対立が深まって行ったわけですが、それを奴隷の人権問題にすり替えて感情的な問題にすることで周りの協力を得て戦争を有利にしたリンカーンは流石歴史に名を残す人物だなと思いました。

アメリカでは戦争=南北戦争という認識が強いなんてことも聞いたことがあります。

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