太平天国の乱と洋務運動を簡単に説明

 



太平天国の乱の原因とスローガン

清はインド・イギリスとの三カ国で三角貿易を行っていた。清の国内ではインドから密輸されたアヘンによってアヘン中毒者が大量発生していた。そのため清でのアヘンの需要がどんどん増えていった結果清から銀が流出してしまった。清の国民は銀で税金を払っていたため国内の銀が不足し銀の入手が難しくなると税金に追われて生活が苦しくなっていった。

清国民
清国民

おい、銀が全然手に入らねえぞ、税金払えねえ

さらにアヘン戦争やアロー戦争でイギリスに敗北を喫した清は多額の賠償金を支払わなければならない。これらの賠償金の支払いも国民への税金という形でさらに重くのしかかる。

清国民
清国民

最近税金キツすぎるぜ

こうしてどんどんと生活が苦しくなっていった国民は国に対して不満が高まっていく。これらの民衆の不満を利用して支持を得ていった人物が現れる。それが洪秀全(コウシュウゼン)。

洪秀全
洪秀全

俺たち国民の生活が苦しいのは国のせいだ。清をぶっ壊して新しい国を作るぞ。

洪秀全はキリスト教の影響を受けていて、キリスト的な考え方を持って苦しむ民衆の支持を獲得していった。スローガンは「滅満興漢(メツマンコウカン)」を掲げた。清は元々中国の北の方に住んでいた満州族が中国の大多数である漢民族を支配することで成立した国。だから満州族を滅亡させて漢民族を興すという意味で滅満興漢というスローガンが掲げられた。

洪秀全
洪秀全

満州族の奴らを追い出して漢民族だけでやってこうぜ

民衆の支持を獲得するために洪秀全は民衆にとって嬉しい政策を掲げる。辮髪(ベンパツ)という満洲民族の風習を禁止にしたり、土地をみんなに分配するという政策を掲げた。

洪秀全
洪秀全

満州族の風習である辮髪は禁止だ!土地はみんなで分けようぜ

こうして洪秀全は太平天国を建国する。

太平天国の乱の平定

貧しい人を助けようとするグループに反対するのがお金持ちの奴らだ。このパターンは歴史上で頻繁に見られる。太平天国の乱もこの例に漏れず、土地をみんなに分配しようとした洪秀全に対して地主層は反発する。地主が自ら義勇軍を組織して洪秀全率いる太平天国を鎮圧しようとする。

地主
地主

俺が持ってる土地取られるなんて嫌だから洪秀全を潰すぞ。

こうした地主層の義勇軍に加えてアメリカやイギリスの軍隊も太平天国の鎮圧に向かった。イギリスはアヘン戦争やアロー戦争で清と戦っているのに太平天国の乱では清の見方となり鎮圧に力を加える。なぜならイギリスが清と戦争をしたのは清を滅亡させるためではなく清を植民地にして利益をあげたかったから。要するに金づるが欲しかった。だから太平天国が暴れて清が滅亡するのはイギリスにとって都合が悪かった。

イギリス
イギリス

清が滅亡したらお金吸い取れなくなるから太平天国ボコっとくかぁ

こうして地主層の義勇軍とアメリカ・イギリスの軍隊によって太平天国の乱は平定された。

 



洋務運動

太平天国の乱を欧米の国と一緒に潰した義勇軍のリーダーは欧米の最新式の武器を目の当たりにして性能の差に驚いた。そして欧米のような最新の兵器を作って中国も最新式の強い軍隊を作るべきだと考えた。

義勇軍のリーダー
義勇軍のリーダー

欧米のやつらとんでもなく強い武器持ってやがる。俺たち中国も強い武器を作るぞ。

こうして義勇軍のリーダーは改革を始める。基本的な姿勢は「中体西用(チュウタイセイヨウ)」。これは中国の今までの基本的な体制は維持したまま軍隊や武器を西欧式に進化させて強い国にするという方針。

義勇軍のリーダー
義勇軍のリーダー

皇帝の独裁や儒学の教えなどの中国の伝統や体制は維持したまま技術面や軍事面だけ西欧化するぞ

結果的にこの改革はあまりうまくいかず中途半端に終わってしまう。日清戦争で日本に敗れたことで上部だけの改革で、本質的には強くなっていないことを露呈させてしまうことになる。

まとめ

三角貿易で中国国内の銀が流出したことで国民は銀を入手するのが困難になっていった。清では銀で税金を納めていたため銀がなくなると国民の生活は苦しくなった。さらにアヘン戦争やアロー戦争の賠償金をイギリスに支払わなければならなかったためこれも清を苦しめた。

こうして不満を持った国民の支持を集めた洪秀全が太平天国を建国し清の打倒を目指す。これに反発した勢力が義勇軍を組織し太平天国の乱は平定された。

太平天国の乱を平定するにあたって欧米の最新の兵器を目の当たりにした曾国藩や李鴻章は清の国家体制は維持したまま西欧の技術を導入して国を強くすることを目的とした洋務運動を行った。しかし中途半端な改革に終わり、一時は強くなったと思われた清だったが日清戦争などの敗北で改革は上部だけだったことが露呈してしまうことになる。

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