前漢はどのような時代だったかわかりやすく解説

3人の人物

漢が建国される前の王朝であった秦は急激に国の制度を変えすぎて民衆の反感を買い、始皇帝の死後反乱により滅んだ。しかし秦が制度を充実させてくれたお陰で後に建国された漢は長く繁栄を築くことができた。一度新という王朝に乗っ取られるがその後また国を取り返したので新の前後で分けて前漢と後漢と呼ばれる。その前漢を知るにあたってめちゃくちゃ面白い人物が3人いるので以下の3人を中心にみていく。

  • 劉邦(リュウホウ)別名:高祖
  • 武帝(ブテイ)
  • 張騫(チョウケン)

建国者:劉邦(リュウホウ)

まずは劉邦から。項羽との戦いを制して漢を建国した。

郡国制

秦は郡県制を実施して地方にも皇帝が任命した役人を派遣し統治した。それにより厳しい政治が地方でも行われ農民の反乱が起き滅亡した。

これに学んだ劉邦は郡国制を実施する。都の周りには皇帝が任命した役人を派遣し統治するが地方は諸侯にお任せした。諸侯はその土地それぞれの事情をよくわかっているため厳しすぎる当地とはならず、反乱が起こりにくいだろうと考えたのだろう。

呉楚七国の乱

郡国制により地方を緩やかに統治して農民の反乱を防ごうとした前漢。しかし逆に諸侯を中心とした地方の団結を強化してしまい皇帝への不満が高まると大規模な反乱に発展してしまう。劉邦の死後6大目皇帝の景帝(ケイテイ)のとき呉楚七国の乱が起きてしまう。

全盛期:武帝(ブテイ)

第6代皇帝の景帝の時代に起きた呉楚七国の乱はうまく鎮圧することができた。この後の第7代皇帝武帝の時代に前漢は全盛期を迎える。

中央集権的に

郡国制で地方を緩めに統治していた結果、大規模な反乱を招いてしまった。そのため武帝の時代に再び中央の権力を強めて皇帝が任命した役人を地方に送るようになった。

それに伴って役人が多数必要になったため地方の優秀な人材を役人にするための推薦制度を充実させた。そしてその役人には上の者に従順になれという教えがある儒教を学ばせて皇帝の言うことをちゃんと聞く役人を育成した。

対外政策

武帝は果敢に国の外にも目を向け海外を侵略していった。

東の朝鮮半島には当時衛氏朝鮮(エイシチョウセン)と言う国があった。この国を滅ぼし4郡を設置した。南には南越(ナンエツ)と言う国がありこれも衛氏朝鮮同様滅ぼして9つの郡を設置した。

さらに西や北の匈奴にも戦争を仕掛けるがこれは張騫(チョウケン)のところで詳しくみていく。

経済面

度重なる対外政策の結果お金を大量に使ったため財源を確保する必要に迫られた武帝は経済面でも様々な政策を行なっていく。

まずは民衆の生活に必要な塩・鉄・酒を国の専売とすることでお金を大量に集めた。さらに物価を調整したり安定させるための法律を制定し、経済を安定させた。また五銖銭と呼ばれる貨幣を鋳造し経済活動を支えた。

使命を忘れなかった男:張騫(チョウケン)

どこにあるか分からない国に派遣

武帝の時代の対外政策を語る上で外せないのがこの張騫(チョウケン)。漢の北には長年中国を苦しめてきた匈奴(キョウド)という国があった。張騫は漢の西にある大月氏(ダイゲッシ)に匈奴を挟み撃ちしようといった同盟を結ぶために派遣された。しかし当時西に大月氏という国があることはわかっていたものの具体的にどの辺にある国なのかはわからないまま張騫は派遣されたそうだ。

さまよう張騫

どこに大月氏があるか分からないからとりあえず西のほうをさまよっていた張騫。ある時挟み撃ちにする予定だった匈奴につかまってしまう。そしてなぜか匈奴の王に気に入られ仕事も手に入れて結婚し子供までできたそう。しかしなぜ漢を出てきたのかを片時も忘れることなくつかまってから11年後隙を見て匈奴から逃げ出すことに成功。再び大月氏を目指すことになる。

遂にたどりつくが…

匈奴につかまったもののなんとか逃げ出しやっとの思い出大月氏に辿り着いた張騫。大月氏の女王に挟み撃ちの提案をする。大月氏は昔匈奴にやられていたためこの同盟は成立するかと思いきや女王にこの申し出を断られてしまう。大月氏以外の国にも匈奴挟み撃ちの同盟を持ちかけるがうまくいかず張騫は漢に帰ることにする。その後漢に帰る途中また匈奴に捕まるが、匈奴国内の反乱の隙をついてなんとか漢に戻ることができた。

張騫の功績

この様にどこにあるか分からない国に派遣されたと思ったらその道中で敵につかまりながらもなんとかやり過ごし、やっとの思いで辿りつくものの同盟は結べず、帰りにまた捕まるというとんでもない経験をした張騫。しかしこの長旅?の間に漢の西がどの様になっていてどんな文化の国や人々がいるのかといった知識や情報をたくさん国に持ち帰った。そのおかげで新たな貿易ルートの獲得に繋がり後のシルクロードへと繋がっていく。

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