3つのポイント
- 百年戦争の原因
- ジャンヌ・ダルク
- その後のバラ戦争
百年戦争が起こる前のフランス、イギリス両国の歴史の記事もあるのでよかったら読んでみてください。
百年戦争の原因
百年戦争の原因は以下の二つ。
- 毛織物で有名なフランドル地方の領土を巡る争い
- フランス王の次の王誰になるか問題
フランドル地方の奪いあい
フランスの北東辺りにフランドル地方と呼ばれる地域があった。そこでは羊毛の織物の産地として有名だった。イギリスが羊毛を輸出してフランドルの人たちが織ってそれを売るみたいな感じでやってた。イギリス的にはいちいち輸出するんじゃなくて自分の国に取り込んで最初から最後まで一貫して自分の国で完結できるようにしたかった。この地域に住んでいた人たちもイギリスから羊毛が送られてくるのでイギリス寄りだった。ただしここの領主がフランスよりでフランス王に仕えていたためフランスよりだった。このねじれから領土問題が勃発する。
フランス王の次の王誰になるか問題
フランスでカペー朝が途絶えてしまったためヴァロア朝が成立した。これに対してイングランド王のエドワード3世がイチャモンをつけてきた。

いやいや血筋的に俺が次のフランス王でしょ
カペー朝が断絶し、ヴァロア朝で王になったフィリップ6世はフィリップ4世の弟の子供、つまりフィリップ4世の甥っ子だ。それに対してエドワード3世はフィリップ4世の娘の子供、つまりフィリップ4世の孫だ。この甥っ子の方がフランス王になったのを気に食わない孫が文句言ってきたことから王位継承問題が発生した。
こうして領土問題と王位継承問題の二つが主な原因となって百年戦争は始まった。この戦争は休戦を挟みながらも1339年〜1453年の間でイギリスとフランス両国が争った。
ジャンヌ・ダルク
前半はイギリスが優勢
百年戦争の前半はイギリスがイケイケだった。エドワード3世の息子であるエドワード黒太子が大活躍をする。

遠くまで飛ぶ弓で敵を攻撃するぞ
この作戦が功を奏しイギリスは快進撃を見せる。クレシーの戦いでフランスをボコボコにしポワティエの戦いでフランス王を捕虜にする。
しかし相手に史上最強のJKが現れる。
ジャンヌ・ダルク
フランスに突如現れた十代の娘だったジャンヌダルク。神からのお告げを聞いたと言ってシャルル7世を助ける。

神のお告げを聞いた。フランスを勝利に導く!
ジャンヌダルクの登場でフランス軍の士気は爆上がりした。こうしてフランスは破竹の勢いでイギリスを撃破し、逆転に成功する。
こうしてジャンヌダルクの登場によってフランスの勝利で終わるのだが、ジャンヌダルクは異端審問によって魔女だとされ火炙りの刑で命を落とした。
その後のバラ戦争
フランスの勝利で終わった百年戦争だったが、戦後イギリスでまた王位継承問題が発生してイギリス国内で争うことになった。
紋章に赤バラが入っていたランカスター家vs白バラが入っていたヨーク家の争い。両家の紋章にバラが入っていたのでバラ戦争と呼ばれる。
イギリス国内の貴族たちがそれぞれの家について争い合った結果憎しみが憎しみを生む地獄のような戦争となり泥沼化した。そんな時ランカスター家にヘンリ7世が現れた。

ヨーク家の娘と結婚してこの戦争を終わらせる。
こうしてヘンリ7世はヨーク家のお嬢様と結婚して新たにテューダー朝を成立させることでバラ戦争を終わらせた。テューダー家の紋章はうまい具合に赤バラと白バラを組み合わせたものになった。
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