十字軍とは何かわかりやすく解説

十字軍とは

中世ヨーロッパ中盤(11-13世記)においてキリスト教徒がイスラム教徒に対して聖地エルサレムを奪還するために行った七回の遠征のこと。成功と呼べるのは最初の一回のみで途中同じキリスト教徒の国を攻めたりするなど全体としてみると失敗だった。ただ貿易の活性化やキリスト教以外の文化にヨーロッパ社会が触れる機会となりルネサンスをもたらす要因にもなった。

三つのポイント

  • 十字軍結成の経緯
  • 七回の遠征
  • 十字軍の影響

十字軍結成の経緯

当時ヨーロッパの東の方にビザンツ帝国があった。そのビザンツ帝国がさらに東の中東あたりにあるイスラム教国であるセルジューク朝から圧力を受けていた。キリスト、イスラムどちらの宗教にとっても聖地であるエルサレムもイスラムのものになってしまっていた。そしてキリスト教国であるビザンツ帝国の皇帝がローマ教皇に助けてくれとお願いした。

お願いされたローマ教皇はヨーロッパ各地の偉い人たちを集めて「十字軍を結成して聖地エルサレムをイスラム教から取り返してこい。この戦いに参戦したら今までの罪をなかった事にしてやるし、この戦いで死んだら天国に行けるぞ。」と言って十字軍は結成された。

七回の遠征

第一回

第一回の遠征ではイスラム教徒を虐殺しながらエルサレムの奪還に成功しエルサレム王国を建国する。さらにテンプル騎士団やヨハネ騎士団などの宗教騎士団が結成される。

第三回

サラディンによってエルサレム王国が陥落させられたことを受けて第三回十字軍が結成された。イングランド王リチャード1世、フランス王フィリップ2世、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世といった最高権力者が指導する十字軍が結成される。

しかし遠征途中で内輪もめが発生しフランスが途中で撤退する事になる。戦力を失った十字軍は休戦協定にもちこみキリスト教徒の巡礼に限ってエルサレムを訪れることを許してもらう。

第四回

巡礼は許されていたのでこれ以上攻める必要はそこまでなかったが教皇インノケンティウスは領土拡大を狙って第四回十字軍を結成。

しかしコンスタンティノープルと商売上の的だったヴェネツィア商人にそそのかされた十字軍は勝手に同じキリスト教国で最初に助けを求めてきたビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを攻め、陥落させる。

教皇インノケンティウスは大激怒し十字軍を破門する。

第六回・第七回

フランスのルイ9世が中心となって十字軍を結成。エルサレムじゃなくてエジプトを征服する為に攻め始めるもルイ9世が捕虜になって多額の賠償金を払う事になった。

十字軍の影響

このように聖地奪還を目指して結成された十字軍だったが完全な成功と言えるのは最初の一回のみだった。それどころか同じキリスト教国を攻めたりエジプトを攻めたり途中から何が目的なのかわからなくなっていった。失敗続きだった為言い出しっぺの教皇の権威は衰退した。逆に国王たちの権力はアップする事になった。

しかし十字軍の遠征によって道中の都市は栄えた。さらにイスラム圏とヨーロッパの貿易も活性化し貨幣経済の大きな推進力にもなった。キリスト教徒がキリスト教以外の文化に触れるきっかけにもなり、この後起こるルネサンスの準備にもなった。

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