宗教改革2 カルヴァン派の予定説とは

マルティン・ルターによるドイツで始まった宗教改革はこちらの記事で解説しています。

 



カルヴァンの予定説

ドイツでルターにより始まった宗教改革は周辺諸国に広がっていった。スイスもその中の一つで改革者としてカルヴァンが現れた。カルヴァンはカトリックを批判した「キリスト教綱要(こうよう)」を発表。ジュネーヴで教皇を無視した神権政治をする。

そしてカルヴァンが行った宗教改革で最も重要なのが予定説を唱えたことだ。この予定説でカルヴァンはこう言った。

カルヴァン
カルヴァン

天国に行くか地獄に行くかはあらかじめ決められている。

この当時死後天国に行くのか地獄に行くのかは生きていく上での超重要ポイント。それがあらかじめ決められているとなると人々は自分は天国域の人間なのか地獄行きの人間なのか当然知りたくなる。どうすれば自分はどちらにいくか知ることができるのかと聞かれたカルヴァンはこう答える。

カルヴァン
カルヴァン

一生懸命働いてお金を稼げ。お金は頑張って働いたものの証明みたいなもんだからこれを貯めるのは良いことだ。

こうしてカルヴァンはそれまでキリスト教では卑しいこととされていたお金を稼いで貯めることを肯定した。これは頑張って働いていた商工業者達に受け入れられ、商工業者が多い国や地域に広まっていくことになる。

商工業者
商工業者

お金を稼ぐことはいいことらしいぞ!カルヴァン派さいこー!

こうしてカルヴァン派はルター派をも凌ぐ勢いを持つようになり各国で増えていった。カルヴァン派を信仰する人のことをフランスではユグノーと呼び、オランダではゴイセン、スコットランドではプレスビテリアン、イングランドではピューリタンと呼ばれた。

イギリスの宗教改革

ヘンリ8世

これまでのルターやカルヴァンは特定の思想を持って宗教改革を行なってきたがイギリスで起きた宗教改革はちょっと特殊。時の王はヘンリ8世。彼は結婚していたが後継の男の子が生まれなかった。そこでヘンリ8世はこう言った。

ヘンリ8世
ヘンリ8世

ローマ教皇さん、離婚していいですか?

カトリックにおいて離婚はタブーとされていてあり得ない。ローマ教皇はヘンリ8世の離婚を認めなかった。

ヘンリ8世
ヘンリ8世

じゃあもうカトリックやめて自分が一番偉い宗教作ったろ

こうしてヘンリ8世は離婚したいがために新しい宗教を作りイギリス王が一番偉いイギリス国教会を作った。

ヘンリ8世後

ヘンリ8世が離婚したいがために作られたイギリス国教会。中身がすっからかんだったので次のエドワード6世が中身をカルヴァン派的にした。

しかし次の王メアリ1世はカトリックガチ勢のスペイン王フェリペ2世と結婚したのでカトリックを復活させ、カトリックに改宗しないものをゴリゴリに処刑した。

メアリの統治期間はそれほど長いものではなかったのでそれほど混乱はせず、次にエリザベス1世が女王となりイギリス国教会に戻して確立した。



カトリックの反撃

ルターやカルヴァンそしてヘンリ8世にやられっぱなしのカトリックも黙って見ているわけにはいかず反撃に出る。

まずはフランシスコ=ザビエルとイグナティウス=ロヨラがイエズス会を作る。カトリックのいいところを宣伝するために作られたこの組織。主にまだキリスト教が布教していない海外に対して布教活動を積極的に行なった。大航海時代の流れもあってアジアやラテンアメリカに布教を行った。

またトリエント公会議でルターに批判された縦社会を改めてやっぱ大事だよと教皇の権力を再確認した。さらにカトリックに反する書物の出版を禁止したりした。

またこの時代に新旧両方とも考え方が違う人間を魔女として拷問にかけ自白をさせて火炙りにするという魔女狩りも行った。

この後のヨーロッパではカトリックとプロテスタントの間で対立が激化しオランダ独立戦争、ユグノー戦争三十年戦争などが起こる。

まとめ

マルティン・ルターによってドイツで始まった宗教改革はヨーロッパ各国に広まっていった。スイスではカルヴァンによる宗教改革が進んだ。カルヴァンにより予定説が唱えられ、それまで卑しいこととされてきた一生懸命働いてお金儲けをすることは良いことだとされた。現在経済的に成功している国にプロテスタントの国が多いのはこうしたお金儲けを良いことだとしたことも理由の一つに挙げられる。

イギリスでは離婚したかったヘンリ8世が、離婚が許されないカトリックをやめてイギリス王が一番偉いイギリス国教会を作った。

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