中東戦争とは何か、わかりやすく解説(中編)

前回の記事でアラブ人とユダヤ人の間にいかにして対立が生まれてしまったのかを書いた。今回の記事では実際に起こった4度の戦争をそれぞれみていこうと思う。

前回の記事はこちら

第一次中東戦争

第二次世界大戦後、イギリスが統治するのをやめて国連がパレスチナ分割決議を採択した。この分割案はかなりユダヤ人に対して有利なものとなっていた。なぜか?それは国連に多大な影響力を持つアメリカの存在がある。アメリカの政治家はユダヤ人にかなりの資金援助をしてもらっていたりするのでユダヤ人に有利になるような決議を採択した。アメリカは今後もユダヤ人有利になるように介入してくる。

そしてこのパレスチナ分割決議に対して不利な取り決めをされたアラブ人達がブチギレてアラブ諸国(エジプト、シリア、ヨルダン、サウジアラビア、イラク、レバノン)vsイスラエルの戦争が始まる。

イスラエル3万に対してアラブ諸国は15万以上の兵力を持ってして緒戦はかなり善戦する。先ほど述べたとおりイスラエルはアメリカからバックアップを受けていたので軍事力がめちゃくちゃある。その軍事力を持ってしてアラブ諸国に勝利を収める。これによりイスラエルの建国が確定し、パレスチナに住んでいたアラブ人が難民となった。

しかしこの戦争はユダヤ人にとってもアラブ人にとっても不満の残るものとなった。

ユダヤ人は戦争に勝利したものの聖地エルサレムを全て獲得するには至らず、首都はテルアビブになった。アラブ側としてもイスラエルの建国を許し、人口に対する領土はとても狭かった。

第二次中東戦争

当時のエジプトの大統領のナセルがスエズ運河の国有化を宣言することでこの戦争は始まる。このスエズ運河国有化に対してスエズ運河の株主として通航料や貿易のルートとして利用していたイギリスとフランスがブチギレた。直で武力行使すると国際的に立場が危うくなると考えた両国はイスラエルをけしかけてイスラエルのシナイ半島侵攻により戦争が開始された。

軍事的にはイスラエルが圧勝だったがエジプトを支援していたソ連をはじめアメリカなどの大国も含めて国際的に非難されて結局イスラエルとイギリスフランス両国は手を引くことになる。さらにイギリスとフランスはエジプトのスエズ運河国有化を認めることになる。軍事的にはイスラエル側が強さを見せつけることになったが、外交的にエジプトが勝利した。

第三次中東戦争

アラブ−ユダヤ間で緊張が高まりつつある中イスラエルが先制攻撃を行なって第三次中東戦争が始まった。空でも陸でもイスラエルがアラブ諸国を圧倒してわずか6日間で戦争が終わった。そのため6日間戦争と呼ばれることもある。

イスラエルはシナイ半島やゴラン高原を支配下に置いたがこれは国連に認められなかった。またエルサレムも全て獲得したがこれも国際社会に認められなかった。しかし多くの土地がイスラエルの手に落ちたことで難民が発生した。

第四次中東戦争

第三次中東戦争でイスラエルに取られた土地を取り返すためにエジプトとシリアが先制攻撃を仕掛けた。イスラエルの不意を突く形で戦争を始めたためアラブ優勢で進んだ。しかしイスラエル軍はアメリカがバックにいる最強国なので巻き返されることになる。

軍事的に厳しいアラブ諸国は石油の値段をコントロールすることで形勢逆転を試みる。アラブ石油輸出機構(OAPEC)を結成し、アラブ諸国が原油価格を引き上げたり、イスラエルに協力する国には石油を売りません!といった戦略を取りオイルショックが起こった。この戦略が功を奏して停戦となった。

続き

4度の戦争を経験し、中東は一旦平和へ向けて動いていくこととなる。その解説を後編で書くのでよかったらぜひ!

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